自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は4日、ライドシェアサービスの米ヴィア(Via)との協力関係を拡大すると発表した。欧州に合弁会社を設立するほか、ヴィアに資本参加して取締役会に役員を送り込む。
合弁会社はダイムラーのバン部門メルセデスベンツ・バンとヴィアが蘭アムステルダムに設立。メルセデスベンツ・バンは5,000万ドルを出資する。ヴィアの出資額と両社の出資比率は明らかにされていない。まずは年内にロンドンでライドシェアサービスを開始し、その後、欧州の他の大都市にも拡大していく。公共交通機関などの輸送会社向けにオンデマンド・ライドシェアの運営システムをライセンス供与することも計画している。
両社は今後、モビリティサービスを共同開発する考えで、メルセデスベンツのバンをライドシェア向けに最適化することなどを計画している。
ヴィアはニューヨーク、シカゴ、ワシントンでライドシェアサービスを展開しており、走行回数は月100万回を超える。