ティッセンクルップ―プラント部門で従業員追加削減―

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップ(エッセン)は8月31日、プラント建設や造船などを手がける産業ソリューション部門で従業員1,000人を追加削減すると発表した。厳しい市場競争を背景に業績が悪化しているためで、以前に打ち出した削減計画と合わせると計1,500人を整理することになる。

産業ソリューション部門では管理分野の従業員500人を削減することがすでに決まっていた。今回打ち出した人員整理は主に大型プラントと造船を対象とするもので、独ドルトムント、ハーゲン、ベックム、エンニガーロー、バート・ゾーデンで勤務する従業員が影響を受ける。同部門の従業員数は2万1,000人で、ドイツはそのうち1万3,000人を占める。

同部門の2016年10月~17年6月(9カ月期)の営業利益(EBIT)は4,800万ユーロで、前年同期の2億8,300万ユーロから激減した。同社は受注の増減に柔軟に対応できる体制を構築する考えで、人員削減を通して2021年までにコストを最大2億ユーロ圧縮する計画だ。

上部へスクロール