電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)が墺ウィーンの交通当局から完全自動運転列車を受注した。同当局が12日、明らかにしたもので、競合ボンバルディアに入札で競り勝った。
車両を納入するほか、保守点検も請け負う。受注総額は最大5億5,000万ユーロで、そのうち3分の2を車両、残り3分の1を保守点検が占める。
受注規模は34編成。オプションで45編成に増える可能性もある。
運行開始は2020年で、30年までに納車を完了する。車両はウィーン工場で生産する。運転手によるマニュアル運転も可能。
ウィーン市が次世代トラムの調達に向けて先ごろ実施した公開入札ではボンバアルディアがシーメンスを抑えて落札した。18年からトラム「フレキシティ」の運用が始まる予定だ。