西南ドイツの鉄道幹線、復旧見通し早まる

ドイツ鉄道(DB)は14日、トンネル工事の不手際で不通となっている独フランクフルトとスイスのバーゼルを結ぶ幹線鉄道の一部区間の復旧が当初予定の10月7日から同2日に早まる見通しを明らかにした。旅客輸送と貨物輸送がともに正常化する。

カールスルーエ南部のラシュタット市で行っていたトンネル工事が原因となり、8月12日に地盤沈下が発生し、通行できなくなった。同区間はオランダのアムステルダムとイタリアのジェノバを結ぶ貨物列車の主要ルートに当たり、貨物列車の通行量は1日当たり約200本に達する。事故後は周辺国を含む迂回ルートが利用されているものの、キャパシティに限界があるため、鉄道貨物の利用企業は苦慮。独化学工業会(VCI)は加盟企業の運送コストが膨らんでいるとして善処を要求していた。

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