市場調査大手のGfKが9月28日発表したドイツ消費者景況感指数の10月向け予測値は9月の確定値(10.9)を0.1ポイント下回る10.8となり、6カ月ぶりに悪化した。所得の見通しと高額商品の購入意欲に関する指数の低下が響いた格好。数値自体はこれまでに引き続き極めて高いことから、景況感に陰りは出ていないとGfKはみている。
所得の見通しに関する9月の指数(10月向け予測値の算出基準の1つ)は前月から8.7ポイント減の52.7に落ち込んだ。前月までは過去最高を3カ月連続で更新していた。
高額商品の購入意欲に関する9月の指数(同)も1.1ポイント減の57.0へと下落した。ただ、小売売上は上半期に前年同期比で実質2.8%増加し、7月も前年同月を同2.7%上回った。個人消費を取り巻く環境は変化していないことから消費マインドは現在も明るいとみられる。
景気の見通しに関する9月の指数(同)は3.0ポイント増の33.4となり、2カ月ぶりに改善した。国内総生産(GDP)や雇用統計が好調を保っていると報じられていることが大きい。