ホテル予約サービスの独トリバゴ(デュッセルドルフ)は9月26日、ホテル検索に人工知能(AI)を活用するスタートアップ企業トリプル(Tripl)を買収すると発表した。各ユーザーに最も適したホテルを短時間で提供できるようにする狙い。買収金額は明らかにしていない。
トリプルは2015年にハンブルクで起業した企業。同社のプラットフォームではユーザーがフェイスブックなどのSNSに投稿した内容から好みや趣味を掌握し、最適のホテルを自動検索する。その際に同様の関心を持つ他のユーザーのデータを活用する。利用が増えれば増えるほど、アルゴリズムの精度が高まるメリットがある。同社のプラットフォームを利用することで、これまで半日を要した旅行計画の作成時間が30分未満に短縮されるとしている。
トリプルは斬新な技術を持つものの、知名度が低く利用者数が少ないことから、世界的に事業展開するトリバゴへの身売りを決めた。