仏自動車大手PSAの独カーシェア子会社シトロエン・マルチシティ・カーシェアリングが首都ベルリンで展開してきたサービスを停止する。同子会社の役員は4日、日刊紙『ターゲスシュピーゲル』に、充電インフラの拡充にベルリン市が消極的なことがサービス打ち切りの最大の理由だと説明した。
マルティシティは5年前にサービスを開始した。運用車両数は330台で、そのうち230台を電気自動車(EV)が占める。29日23時59分でサービスを停止することから、顧客に対しこの時間までに車両の利用を終了するよう呼びかけている。
ベルリンのカーシェア市場ではダイムラー傘下のカー2ゴーとBMW傘下のドライブナウが2大大手。運用車両数はともに1,000台を超えるものの、主にエンジン車を投入していることから充電インフラ不足は問題となっていない。