化学大手の独ランクセス(ケルン)は蘭アムステルダムのアンケル通りに面した工場を閉鎖すると発表した。採算が合わないためで、来年11月までに操業を停止する。
同工場は潤滑油・難燃剤向け添加剤大手の米ケムチュラの買収に伴い4月に取得したもので、潤滑油の前駆体と農薬を生産している。潤滑剤前駆体の生産は今後、カナダ東南部のエルマイラにある工場へと集約する。
ランクセスはケムチュラの潤滑油向け添加剤と難燃剤向け添加剤事業を自社の特殊添加剤事業(ADD)と統合し、新たに「パフォーマンス添加剤」部門を設立。また、ケムチュラのウレタン事業と有機金属化合物事業をそれぞれハイパフォーマンスマテリアルズ部門、アドバンスド工業化学品ビジネスユニットへと統合した。2020年までにシナジー効果が1億ユーロに達すると見込んでいる。