食料品のインターネット販売を手がける独ハロー・フレッシュ(ベルリン)は10日、新規株式公開(IPO)を実施する方針を明らかにした。新株を発行して市場資金2億5,000万~3億ユーロを調達。事業の拡大に充てる意向だ。
同社は調味料を含む食料品にレシピを添えたセットを配達するサービスを手がけている。顧客はセットの食料品だけで料理を作ることができる。この事業モデルがヒットし、4-6月期(第2四半期)には130万人の顧客に3,370万セットを販売した。
現在は独英蘭など欧州諸国のほか、米国、カナダ、オーストラリアでも事業を展開しており、1-6月期の売上高は前年同期比49%増の4億3,500万ユーロと大きく拡大した。営業損益(EBITDA、調整済み)は4,650万ユーロの赤字だったものの、顧客1人当たりのマーケティング費用を圧縮し15カ月以内に黒字転換を図る意向だ。中期的には売上高営業利益率で12~15%を目指す。
ハロー・フレッシュはネットビジネスを対象とする投資会社ロケット・インターネットの子会社。ロケット・インターネットは保有するハロー・フレッシュ株(53%)を売り出さず手元に残す意向だ。