米金融大手ゴールドマン・サックスが独フランクフルトで新オフィスの賃貸契約を締結した。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を見据えた措置で、同市内にある現在の事務所から2019年に転出する。ブルームバーグ通信が4日に報じ広報担当者が追認した。
ゴールドマン・サックスの現地オフィスは現在、フランクフルト見本市会場内の「メッセタワー」内にある。従業員数は約200人。
新オフィスは市中心部の銀行街に建設中のオフィスビル「マリエンタワー(Marienturm)」内に開設される。マリエンタワーは38階建てで、高さは155メートル。2019年初頭の完成を予定している。
同通信によると、ゴールドマン・サックスは同ビルの上層階に計1万平方メートルのオフィスを確保した。約1,000人が勤務できる広さであることから、ブレグジットに伴いフランクフルト勤務の行員を大幅に増やすのは確実とみられる。
ロンドン勤務の同行行員は現在およそ6,000人。そのうち何人がフランクフルトに転勤するかは未定だが、独法人のヴォルフガング・フィンク社長は先月、ドイツの従業員数が3~4倍に増える見通しを明らかにした。