ヘラー―中国提携先との関係深化へ―

自動車部品大手の独ヘラー(リップシュタット)は20日、北京汽車集団(BAICグループ)傘下の北京海納川汽車部件股彬有限公司(BHAP)との協力関係を深化することで基本合意したと発表した。最重要市場の1つと位置づける中国でのプレゼンスを強化する考えで、協業分野をこれまでの自動車メーカー向け照明システム開発・生産から、エレクトロニクス、アフターマーケット製品にも拡大する。

エレクトロニクス分野では制御機器や電池管理システムの開発・生産で協働する。受注が一定水準に達すれば合弁生産会社を設立する意向だ。アフターマーケット市場には照明製品を投入する。

両社はこのほか、運転アシストシステム分野で協力することも視野に入れている。実現した場合、ヘラーはレーダーセンサーとカメラソフトのノウハウを持ち寄ることになる。

ヘラーとBHAPは合弁会社、北京ヘラーBHAPオートモーティブ・ライティング(HELLA‐BHAP)を2014年に設立した。現在は150人の開発チームが中国市場向けの照明システムを開発している。10月末には天津郊外の工場で操業を開始する。

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