工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は23日、米同業プラクスエアとの合併の成立条件を引き下げると発表した。合併で成立する新会社の株式に自社株を交換することに同意する株主が少ないためで、同意期限も2週間延長して11月7日24時とした。
両社は昨年12月、対等合併合意した。リンデはこれを受けて新会社の株式に自社株を交換することを株主に8月15日に提案。同意獲得の手続きを開始した。75%以上の同意を合併承認の成立条件としていた。
だが同意獲得手続きの期限が目前に迫ったにもかかわらず同意比率が推定58%にとどまったことから、リンデは成立条件を今回、同60%以上へと引き下げた。