アマゾンが独研究所と戦略協業、人工知能分野で

ネット通販大手の米アマゾンは23日、独マックスプランク知能システム研究所(MPI IS)と戦略協業合意したと発表した。人工知能(AI)分野で協力し、音声AIアシスタント「アレクサ」やクラウドサービス「AWS」など自社製品・サービスの改善につなげる考えだ。

西南ドイツのテュービンゲンにあるMPI ISキャンパスの近くに研究センターを開設する。同社はすでにベルリン、ドレスデン、アーヘンで研究センターを展開しており、テュービンゲンの施設はドイツで4カ所目。MPI ISの有力研究者の協力を受けながら、データから反復的に学習しそこに潜むパターンを見つけ出す機械学習や、画像の取り込みと処理に基づいて機器を動作させるシステムであるマシンビジョン分野の研究を進めていく。今後5年で研究者100人以上を採用する予定だ。

アマゾンはまた、マックスプランク研究所に年50万ドル(42万ユーロ)の資金支援を行うほか、ロボット、機械学習、マシンビジョンなどの研究目的でMPI ISやシュツットガルト大学、民間企業ダイムラー、ボッシュなどが昨年12月にテュービンゲンで立ち上げた産官学連合「サイバー・バレー・イニシアチブ」に125万ユーロを投資することも取り決めた。

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