コベストロ―家電大手ハイアールとの協業拡大―

化学大手の独コベストロ(レバークーゼン)は10月30日、中国家電大手ハイアールと戦略パートナーシップ契約を締結したと発表した。これまで中国市場に限られていた家電用新素材開発の協力関係をグローバルレベルへと拡大する。断熱材分野が中心となるもようだ。

コベストロ(旧バイエル)はハイアールが創業した1984年から冷蔵庫用断熱材を供給しており、2008年には上海にある研究開発センターで開発したポリウレタンシステムの供給を開始。10年には技術情報交換にも乗り出した。

ハイアールは米ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電部門を昨年買収するなど、事業の国際化を推し進めている。これに伴い世界各地の顧客のニーズを満たす必要性が高まっていることから、グローバル戦略の一環としてコベストロとの協力関係を拡大。コベストロが世界各地で展開する生産・研究開発網をフルに活用していく。

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