独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は10月25日に開催された『ハンデルスブラット』紙のシンポジウムで講演し、独自動車業界の研究開発投資が年390億ユーロを超えることを明らかにした。日本と米国の自動車業界を上回り、世界最大だとしている。
最大の投資分野は電気自動車(EV)などエレクトロモビリティで、2020年までの累積額は約400万ユーロに上る見通し。独メーカーが販売するEVやプラグインハイブリッド車(PHV)のモデル数は現在の30から同年には100以上へと拡大するとみている。
デジタル化(コネクテッドカーと自動運転)には同年までに160億~180億ユーロが投じられる見通しだ。ヴィスマン会長は2010年からこれまでに世界で申請された自動運転関連の特許に占めるドイツ企業の割合が52%に上ることを指摘。また、同申請の上位10社のうち6社を独企業が占めることも挙げ、同分野の研究開発でドイツがトップを走っていることを示唆した。