電機輸出が過去最高に、8月159億ユーロ

独電気電子工業会(ZVEI)が10月24日発表した電機製品の8月の輸出高は前年同月比10.1%増の159億ユーロとなり、同月の最高を記録した。新興国向けが13.9%増の59億ユーロと特に好調だった。先進国向けも7.9%増えて100億ユーロに達した。

先進国向けで伸び率が最も大きかったのはスペインで、19.7%増の4億5,900万ユーロに上った。これにチェコ(18.1%増の6億9,600万ユーロ)、ポルトガル(17.4%増の1億2,300万ユーロ)、オランダ(16.3%増の7億9,500万ユーロ)、韓国(14.1%増の2億5,100万ユーロ)、米国(12.2%増の15億ユーロ)、ベルギー(11.6%増の3億6,600万ユーロ)が続いた。

英国は8%減の8億100万ユーロとなり、2カ月連続で落ち込んだ。欧州連合(EU)離脱の先行き不透明感が響いたもよう。このほか、日本(5.5%減の2億4,400万ユーロ)、スウェーデン(3.7%減の3億9,500万ユーロ)、スロバキア(2.4%減の1億8,300万ユーロ)が振るわなった。

新興国向けではメキシコの伸び率が最大で、38.7%増の2億2,400万ユーロを記録した。このほかロシア(32.4%増の3億4,900万ユーロ)、ポーランド(24.9%増の7億6,500万ユーロ)、マレーシア(16.5%増の1億6,800万ユーロ)、中国(16.2%増の17億ユーロ)、ベトナム(13.7%増の4,500万ユーロ)、インド(11.5%増の1億9,000万ユーロ)、インドネシア(10.3%増の4,500万ユーロ)が2ケタ台の伸びとなった。

ブラジルは18.1%減の1億1,000万ユーロに後退。トルコ(7.7%減の2億9,500万ユーロ)、サウジアラビア(2.8%減の7,500万ユーロ)、アラブ首長国連邦(0.7%減の1億1,400万ユーロ)も前年同月を下回った。

1~8月の輸出高は1,298億ユーロで、前年同期を10.7%上回った。内訳は新興国向けが12.5%増の445億ユーロ、先進国向けが9.7%増の853億ユーロだった。

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