青果用樹脂袋廃止へ、小売大手レーベが包装材削減を加速

独食品スーパー2位のレーベ(REWE)は10月24日、野菜・果物用樹脂袋の廃止に向けた試験プロジェクトを実施すると発表した。同社はすでに、樹脂製レジ袋の販売を停止しており、樹脂製包装材の削減に向けた取り組みを今後さらに拡大する考えだ。

野菜・果物用樹脂袋の廃止に向けた試験プロジェクトを2種類、実施する。1つは野菜・果物用樹脂袋を売り場に置くのを止め、その代わりに何度でも利用できるネット状の包装材を1枚1.49ユーロで販売するというもの。同包装材の重量はレジでの計量で自動的に除外されるため、顧客が不当に損をすることはない。100強の店舗で試験を実施する。

もう1つの試験では、樹脂袋を売り場で提供するものの、メロンやキャベツなど袋を使う必要がない果物や野菜であれば使わないよう顧客に注意を促す。19店舗で実施する。

同社はこのほか、樹脂ホイルに包んだバナナの販売を11月から全面廃止することも明らかにした。また、有機栽培のアボガドとサツマイモでは商品情報やロゴをプラスティック製などの包装材に明記する代わりにレーザーで皮に直接焼き付けるようにする。さらに、有機リンゴには天日干しした草と木材で作られた包装材を投入する。

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