自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は6日、デジタルサービス事業者の独CINTEOを買収したうえで社名をメルセデスベンツ.ioに改めたと発表した。単なる自動車メーカーからインターネットを活用したモビリティサービス事業者へと進化する取り組みの一環で、世界の顧客ニーズに速やかに対応できるようにする狙い。買収金額は明らかにしていない。
CINTEOは独デジタルサービス事業者ディコニウム(diconium)グループの子会社として2015年3月に設立された企業。従業員数は100人強で、メルセデスベンツのデジタル製品、サービスをシュツットガルトとベルリンで開発してきた。今後はメルセデスベンツ.ioとしてポルトガルのリスボンにも拠点を構える。従業員数は中期的に300人へと拡大する計画だ。デジタルチャンネルを通した顧客へのアプローチに重点を置く。