独化学大手のBASFとヘンケルは7日、機能性化学品の新興企業、米NBDナノテクノロジーズが実施する総額800万ドルの資金調達(シリーズB)に応じ資本参加すると発表した。NBDナノが持つ表面加工分野の技術にアクセスすることが狙い。出資額と出資比率は明らかにしていない。
NBDナノはボストンに拠点を置く企業で、物体の表面に撥水性や粘着性を与える製品を開発・製造している。同社製の樹脂添加剤「リペルセシェル(RepelShell)」はあらゆる樹脂に高い撥水性をもたらし、コーティング剤「インビジプリント(InvisiPrint)」は指紋を見えにくくする特性を持つ。
BASFとヘンケルはNBDナノの技術が自動車、電気製品、消費財など幅広い分野に投入でき将来性が高いと判断し、資本参加を決めた。