卸売物価の上げ幅3カ月ぶりに縮小、10月は3%に

ドイツ連邦統計局が13日発表した10月の卸売物価指数は前年同月比3.0%増となり、上げ幅は3カ月ぶりに縮小した。8月以降、最大の押し上げ要因となっていた石炭・石油製品で上昇率が前月の6.8%から2.8%に低下したことが響いた格好だ。

10月の物価を最も強く押し上げたのは鉱石・金属で、上げ幅は10.0%に上った。上昇率が特に大きかったのはスクラップ・リサイクル材料で、26.6%に達した。このほか、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(同17.2%)、化学製品(7.6%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(5.8%)も大きく上昇した。果物・野菜・じゃがいもはプラス0.6%。家畜などの動物は1.1%下落した。

石炭・石油製品では石油製品が3.0%上昇したのに対し、石炭は1.5%下落した。

卸売物価指数は前月比では横ばいにとどまった。化学製品が1.7%、石炭・石油製品が1.4%上昇。動物は8.5%、スクラップ・リサイクル材料は2.3%、穀物・葉たばこ・種子・飼料は0.6%低下した。石油製品はプラス0.1%、石炭はプラスマイナス0%だった。

上部へスクロール