軽油の上げ幅2.7%、ガソリンは0.5%

ドイツ連邦統計局は14日、10月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.6%、前月比がプラスマイナス0%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比1.2%増で、上げ幅は前月の同2.7%から縮小。前年同月比のインフレ率はエネルギーを除いたベースでも1.6%だった。

エネルギーでは暖房用灯油の上げ幅が3.8%と比較的大きかった。また、自動車燃料は軽油が同2.7%だったのに対しハイオクガソリンは0.5%にとどまった。電力は同1.9%。ガスは1.7%下落した。

食料品は4.6%の伸びを記録した。食用油脂が27.9%上昇。バターは54.0%増と高騰が続いている。果物は4.1%増で、リンゴは18.8%高くなった。

サービスは1.2%増と小幅な伸びにとどまった。上昇率が大きかったのは自動車整備・修理(3.3%)と介護サービス(2.2%)で、電気通信は0.7%下落した。

前月比で上昇率が大きかったのは野菜(2.9%)、果物(2.4%)、半硬質チーズ(3.6%)、バター(2.8%)、暖房用灯油(2.2%)、軽油(1.6%)など。ハイオクガソリンはマイナス1.6%で、パック旅行は7.1%減と大幅に落ち込んだ。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.5%、前月比がマイナス0.1%で、こちらも速報値と変わりがなかった。(下の表を参照)

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