コメルツ銀行―7-9月期黒字転換、資産売却などで―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が9日発表した7-9月期(第3四半期)決算の純損益は4億7,200万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(2億8,800万ユーロ)から大幅に改善した。自社ビル「コメルツ銀行タワー」と独カード決済サービス最大手コンカルディスの保有株売却、仏銀BNPパリバとのローン事業提携解消がプラスに働いた格好。

営業利益も46.6%増の6億2,900万ユーロへと拡大した。純投資収益が前年同期の9,400万ユーロから3.2倍の3億ユーロに拡大したほか、貸倒引当金が38.9%減の1億6,800万ユーロに減少したことが大きい。純金利・特定取引収入は17.2%減の12億4,600万ユーロと振るわず、純手数料収入も5.5%減の7億3,800万ユーロへと落ち込んだ。

9月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は13.5%で、前期末(6月末)の13.0%から0.5ポイント向上した。16年9月末に比べると、改善幅は1.7ポイントに上る。

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