再保険世界最大手のミュンヘン再保険が9日発表した7-9月期(第3四半期)決算の純損益は14億3,800万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(6億8,500万ユーロ)から大幅に悪化した。主要市場の米国を相次いで襲ったハリケーンが響いた格好で、営業損益も10億1,400万ユーロの黒字から17億3,200万ユーロの赤字へと転落した。
再保険部門が引き受けた災害関連の保険金は前年同期の2億7,700万ユーロから31億6,500万ユーロへと膨らんだ。その70.3%に当たる29億6,500万ユーロを自然災害が占める。ハリケーン「ハービー」「イルマ」「マリア」の3件だけで保険金は計27億ユーロに上っており、同部門の営業赤字は20億2,900万ユーロに達した。