製造業のエネルギー消費、1位は天然・石油ガス

ドイツ連邦統計局が10日発表した国内製造業の2016年のエネルギー消費量は前年比1.4%増の4,071ペタジュールへと拡大した(表1を参照)。最も多く利用されているエネルギー源は天然ガス・石油ガスで、シェア28.3%を記録。これに電力(21.2%)、石油・石油製品(17.9%)、石炭・褐炭(17.1%)が続いた(表2を参照)。

エネルギー消費量が最も多い産業は化学で、全体の29%を占めた。2位は金属製造・加工(23%)、3位はコークス製造・製油(10%)だった。ただ、化学産業では石油などのエネルギーを原料として大量に利用しており、それを除いた純エネルギー消費ベースでみると、同産業のシェアは21%となり、金属製造・加工(同25%)を下回る。

製造業の純エネルギー消費量は3,522ペタジュールで、08年の3,597ペタジュールから2.1%減少した。減少幅は機械で17.0%と大きく、金属加工も3.6%に上った。化学は11.5%増と大きく拡大し、食品・飼料も増加幅が9.2%に上った。

同統計は雇用規模が20人以上の企業およそ4万5,000社から得たデータをもとに作成されている。

上部へスクロール