化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は27日、韓国南部麗水の工場で新生産施設の操業を開始した。同国の半導体メーカーなどに洗浄用の高純度アンモニア水を供給する。
同社は韓国の電子産業向け事業を重視しており、東アジアの同産業向け素材事業統括拠点を2013年にソウルへと移転。14年には水原に研究開発センターを開設した。アジア太平洋事業を統括するボリス・イェニヒェス氏は今回のアンモニア水生産施設開設により「サイクルが出来上がった」と述べた。
BASFは韓国に計7工場を持ち、現地雇用規模は1,100人を超える。同国売上高は昨年、およそ11億ユーロに上った。