独機械輸出好調、1-9月7.4%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が23日発表したドイツの1-9月期の機械輸出高は前年同期比7.4%増の1,244億ユーロと大きく伸びた。生産近代化・デジタル化の動きが世界的に広がっていることが追い風となっている。VDMAの主任エコノミストは「政治的な不透明感にもかかわらず多くの国で製造業の構築・強化が行われている」と述べた。

輸出成長率はラテンアメリカ向けで14.3%、アジア向けで13.8%を記録。東アジア向けは21.5%に達した。北米は同9.2%、欧州は4.4%だった。

輸出先上位20カ国のなかではメキシコの伸び率が最も大きく、28.0%に上った。これに中国が24.1%で続く。中国の増加幅が大きい背景には政府の景気テコ入れ策がある。このほかロシア(22.8%)、韓国(17.4%)、日本(13.8%)、米国(10.6%)で2ケタ台の伸びを記録した。トルコと英国はそれぞれ2.3%、4.5%減少した。政治の不透明感を受けて企業が投資を見合わせていることが響いた格好だ。(表1を参照)

主要部門では建設機械・建築資材製造機械(13.2%)、精密工具(11.5%)、フルードパワー(11.3%)、農業機械(10.4%)で2ケタ増を記録。バルブ機械(9.0%)、物流技術(8.7%)、駆動技術(8.4%)も平均を上回る伸びとなった。(表2を参照)

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