化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は6日、サプライチェーンのスマート化に向けたソリューションを手がけるオランダの新興企業アーマ(Ahrma)に資本参加すると発表した。サプライチェーンの情報をリアルタイムで把握できるシステムを共同開発する考え。アーマ株を500万ユーロで取得する。出資比率は明らかにしていない。
アーマは蘭東部のデーフェンテルに本社を置く企業で、計3カ国に支店を持つ。同社は無線中継機(トランスポンダー)を搭載しBASFのポリウレタン樹脂コーティング剤「エラストコート」で塗装したリユース型のパレットを手がけている。
BASFの顧客企業が実施した同パレットの実用試験では、輸送荷物の現在地、温度変化、衝突・転倒などの情報がリアルタイムで把握できることが確認され、輸送プロセスの改善やコスト削減につながった。
アーマは今後、BASFと共同で更なる開発を進め、化学以外の業界にも投入できるソリューションを開発していく考えだ。