独電気電子工業会(ZVEI)が11日発表した独電機業界の10月の新規受注高は前年同月比9.1%増となり、これまでに引き続き大きく伸びた。国内受注が7.7%増加。国外はユーロ圏が12.3%増えたことから10.4%拡大した。1~10月の新規受注高も前年同期比10.2%増と好調だった。
10月の生産高は物価調整後の実質で前年同月比3.7%の伸びとなった。1~10月では前年同期を4.3%上回っている。11月の生産計画では今後3カ月間の生産高を「引き上げる」企業が22%に上り、「引き下げる」は5%にとどまった。
10月の業界売上高(名目)は155億ユーロで、前年同月を8.0%上回った。国内が7.3%増の76億ユーロ、国外は8.6%増の79億ユーロ。1~10月の業界売上高(同)は前年同期比7.1%増の1,563億ユーロだった。
11月の業界景況感指数は前月を下回った。現状判断は改善したものの、今後の見通しを示す期待指数が大きく落ち込んだ。加盟企業を対象とするアンケート調査はキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と自由民主党(FDP)、緑の党の連立協議決裂以前にほぼ終了しており、11月の期待指数への協議決裂の影響は小さいという。