企業景況感12月はやや悪化

Ifo経済研究所が19日発表した12月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月比0.4ポイント減の117.2へと低下し、過去最高となった前月をやや下回った。現状判断指数はやや上昇したものの、今後6カ月の見通しを示す期待指数が大きく低下し、全体を押し上げた。ただ、景況感の水準自体は極めて高く、Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済はお祭り気分が支配している」との見方を示した。

期待指数は1.5ポイント増の109.5へと低下した。現状判断指数は125.4で、0.9ポイント上昇した。

部門別でみると、製造業では景況感指数が過去最高となった前月をやや下回った。期待指数が下落したためで、現状判断は改善した。現状判断と期待指数はともに長年の平均を大きく上回っており、値上げを検討する企業がこれまでに引き続き増えている。

卸売業では現状判断と期待指数がともにやや低下。小売業では現状判断が改善したものの、期待指数は悪化した。

建設業では両指数がともに好転した。

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