ドイツ連邦統計局は13日、11月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.8%、前月比が0.3%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比3.7%増で、上げ幅は前月の同1.2%から大きく拡大。前年同月比のインフレ率はエネルギーを除いたベースで1.7%だった。
エネルギーでは暖房用灯油の上げ幅が前年同月比15.1%と特に大きく、自動車燃料も5.9%に上った。電力は同2.0%。ガスはマイナス1.4%となり、これまでに引き続き下落した。
食料品はプラス3.2%の伸びを記録した。食用油脂が17.8%上昇。乳製品も11.1%高くなった。果物は4.1%増、野菜は3.2%減だった。
エネルギー、食料品以外の物品では新聞・雑誌(+4.9%)、たばこ(+4.6%)、医薬品(+2.6%)で上げ幅が大きかった。情報機器は1.9%、娯楽家電は1.5%の幅で低下した。
サービスは1.5%増となり、上げ幅は前月の同1.2%から拡大した。上昇率が大きかったのはパック旅行(4.9%)、自動車整備・修理(3.7%)、医療サービス(3.5%)。自動車保険は8.9%、電気通信は0.6%下落した。
前月比で上昇率が大きかったのはエネルギーで、1.3%だった。暖房用灯油と自動車燃料ではそれぞれ5.2%、2.6%に上っている。エネルギーを除いた前月比のインフレ率は0.2%だった。これまで大幅上昇が続いたバターはマイナス9.7%となり、下落へと転じた。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.8%、前月比が0.3%で、こちらも速報値と変わりがなかった。(下の表を参照)