フォルクスワーゲン―ディーゼル車下取りキャンペーン延長―

自動車大手のフォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は19日、旧型ディーゼル車を下取りに出してグループブランド車を購入する顧客に大幅な割引サービスを提供するサービスの期間を延長すると発表した。需要が大きいためで、終了期日を12月末から来年3月末へと変更する。

VWは同下取りキャンペーンを8月8日にドイツで開始した。割引額はディーゼル車とガソリンで2,000~1万ユーロに上り、電気自動車(EV)などの環境対応車ではさらに上乗せされる。対象となるのはVWブランド乗用車・商用車、アウディ、セアト、シュコダのモデル。旧型ディーゼル車は人体に有害な窒素酸化物(NOx)の排出量が多く、汚染が深刻な都市部での走行を禁止される恐れがあることから、同キャンペーンを通して自社モデルの販売を加速させる考えだ。

同キャンペーンでこれまでに販売した車両は計11万台を超えた。主力のVWブランド乗用車は約7万台で、そのうち約8%を電気駆動車が占めた。「ゴルフ」EVモデルの需要が大きく伸びたことから、同社はドレスデン工場の生産シフトを拡大した。

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