ドイツテレコム―蘭子会社を合弁化―

電気通信大手のドイツテレコム（ボン）は15日、蘭子会社TモバイルNLをスウェーデン同業テレ2の現地法人テレ2ネーデルランドと合併することで合意したと発表した。事業規模を拡大し、蘭市場2強のKPN、ボーダフォンに対抗できる体制を構築する考えだ。独禁当局の審査を経て合併手続きが来年下半期に完了すると見込んでいる。

TモバイルNLとテレ2ネーデルランドを新会社Tモバイル＋T2NLに統合する。出資比率はドイツテレコムが75％、テレ2が25％。ドイツテレコムは現金1億9,000万ユーロをテレ2に支払う。

TモバイルNLの移動通信顧客数は320万人、固定網通信は同20万人で、昨年の売上高は14億ユーロだった。新会社では移動通信の顧客数が430万人、固定網通信が同60万人に拡大。売上高は20億ユーロに増加する見通しだ。新会社設立後3年で年1億5,000万ユーロのシナジー効果を見込む。