保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は14日、資金運用部門の再編計画を発表した。グループ企業向けの代替投資を手がける子会社アリアンツ・キャピタル・パートナーズ(ACP)を、グループ外の機関投資家やファミリーオフィス、個人投資家向けに運用サービスを手がける子会社アリアンツ・グローバル・インベスターズ(アリアンツGI)の傘下に来年1月1日付で編入。代替投資分野でアリアンツGIのノウハウを拡充する。
代替投資は債券や株式など伝統的投資とは収益の相関性が異なるプライベート・エクイティ、商品、不動産、インフラなどへの投資を指す。ACPは同分野に特化した企業で、アリアンツの委託を受けて220億ユーロの資金を運用している。
アリアンツGIは外部の投資家の資金を約5,000億ユーロ運用。代替投資はそのうちの360億ユーロ強を占める。ACPを傘下に収めることで同分野の運用額は580億ユーロ強へと拡大する。