消費者景況感が4カ月ぶりに改善

市場調査大手のGfKが12月22日発表したドイツ消費者景況感指数の1月向け予測値は10.8となり、12月の確定値(10.7)を0.1ポイント上回った。同指数の改善は4カ月ぶり。景気と所得の見通しがともに良好なことが反映された格好だ。

景気の見通しに関する12月の指数(1月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を0.9ポイント上回る45.2となり、2014年7月以来の高水準へと達した。景気に陰りがないことが大きい。9月の総選挙から長い時間が経過しているにもかかわらず次期政権樹立の見通しが立っていないことは、これまでのところ景気見通しに悪影響をもたらしていない。

所得の見通しに関する12月の指数(同)は前月を6.4ポイント上回る54.3へと上昇し、4カ月ぶりに改善した。雇用の安定と所得の拡大が同指数を底支えしている。

高額商品の購入意欲に関する12月の指数(同)は1.4ポイント減の57.1へと落ち込んだ。水準自体は長年の平均であるゼロを大幅に上回っている。消費者はローンを組むことに依然として前向きだ。

上部へスクロール