生産者物価の上げ幅2カ月連続で縮小、11月2.5%に

ドイツ連邦統計局が12月20日発表した11月の生産者物価指数は前年同月比の上昇率が2.5%となり、前月の同2.7%を0.2ポイント下回った。上げ幅の縮小は2カ月連続。中間材と非耐久消費財の上昇率が低下したことが反映された格好。エネルギーの上昇率は3.0%で、エネルギーを除いた生産者物価は前年同月比プラス2.3%だった。

11月の物価を最も強く押し上げたのは全体の31%を占める中間財で、上げ幅は3.3%に上った。上昇率が特に大きかったのは金属で8.4%を記録。圧延鋼は11.9%、非鉄金属は6.4%に上った。化学原料も4.6%高くなった。

エネルギーでは石油製品の上昇率が%で最も大きく、液化石油ガスは36.7%に達した。灯油は16.8%、航空機燃料ケロシンは7.5%、軽油は6.9%、ガソリンは6.0%。電力は同2.7%で、特別契約顧客向けでは5.3%に上った。天然ガスは3.7%下落したものの、発電所向けは7.1%、製造業向けは3.6%上昇した。

非耐久消費財は2.4%高くなった。食料品が3.4%上昇。バター(+27.8%)、牛乳(+21.1%)、マーガリン(+6.4%)、コーヒー(+5.1%)で上昇率が大きかった。砂糖は13.9%減となり、約50年来の低水準へと落ち込んだ。

耐久消費財は1.2%、投資財は1.1%上昇した。

11月の生産者物価指数は前月比では0.1%増となり、5カ月連続で拡大した。エネルギーで0.6%、投資財で0.1%上昇。耐久消費財は横ばいで、中間財は0.1%、非耐久消費財は0.2%落ち込んだ。これまで大きく上昇していたバターは16.1%減と下落へと転じた。エネルギーを除いた生産者物価は前月を0.1%下回った。

上部へスクロール