化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は12月20日、南京工場のネオペンチルグリコール(NPG)生産能力を2倍に引き上げると発表した。中国、アジア太平洋地域で需要が急速に伸びているためで、これまでの年4万トンから8万トンへと拡大する。投資額は明らかにしていない。
BASFは中国石油化工集団(シノペック)との折半出資合弁BASF-YPCで2015年からNPGを生産している。工場は南京の統合生産拠点内にある。
NPGは多価アルコール。化学安定性と熱安定性が高く、主に塗装用ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、潤滑油や可塑剤の成分として使用される。BASFは独ルートヴィッヒスハーフェン、米テキサス州フリーポート、中国吉林に生産施設を持つ。