PHWグループ―人工肉のスタートアップに出資―

独家禽最大手のPHWグループ(フィスヴェク)は5日、人工肉の開発を手がけるイスラエルのスタートアップ企業スーパーミートに資本参加すると発表した。製品の幅を拡大し、幅広い需要に対応できるようにする考え。出資比率や出資額は明らかにしていない。

スーパーミートは生きた鶏などから損傷を与えずに細胞を取り出して培養し、肉を作り出す技術を持つ。同技術で作られた肉の味は養鶏肉と変わらないという。

スーパーミートは同技術を用いて生産した肉を3年後にレストランに供給し、5~8年後には量産体制を構築できると予想している。創業者のイド・サビル社長は同培養技術を活用することで二酸化炭素(CO2)の排出量を削減できるほか、大量飼育で生産された肉を好まない消費者のニーズを掘り起こせるとみている。

PHWは「ヴィーゼンホーフ」ブランドで養鶏事業を展開し、食肉や加工品も生産している。近年は製品の多様化に取り組んでおり、大豆などをベースとする肉代替製品の生産も行っている。

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