エアバス―「A380」の生産打ち切りも―

欧州航空宇宙大手エアバス・グループのジョン・リーヒー民間機部門最高執行責任者(顧客担当)は15日、超大型旅客機「A380」の生産打ち切りを検討していることを明らかにした。需要が低迷しているためで、エミレーツ航空から追加発注がなければ「生産中止以外の選択肢はない」としている。

エアバスは巨額の費用を投じてA380を開発し、2007年から運用を開始。これまでに317機を受注した。しかし、航空業界で燃費に優れた中・小型機の需要が高まるなか、同機の需要は減っており、昨年の納入は15機にとどまった。過去2年間は新たな顧客を獲得していない。

エアバスは昨年、最大の顧客であるエミレーツから36機を追加受注することを目指していたが、実現に至らなかった。

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