独自動車メーカーの米国シェア7.9%に拡大

独自動車工業会(VDA)は15日、ドイツ車の米国販売台数が昨年は前年比11%増の140万台強に拡大したと発表した。米ライトビークル(乗用車と車両総重量6トン未満の小型商用車)市場が約2%減の1,710万台に後退したこともあり、ドイツ車のシェアは前年の7.6%から7.9%へと0.3ポイント拡大した。

乗用車では同シェアが11.8%から12.7%、小型商用車では4.9%かラ5.2%へと上昇。また、電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)市場でのシェアは35%に達した。

一方、独メーカーが北米自由貿易協定(NAFTA)域内で昨年、生産したライトビークルは前年比11%増の140万台強となり、過去最高を更新した。メキシコ生産が新モデル投入効果で46%増の62万台に拡大。独メーカーのNAFTA生産に占めるシェアは44%弱となった。

米国生産は6%減の80万3,000台に後退したものの、2010年に比べると約3倍に拡大した。

独メーカーが米国で生産した車両のうち40%は同国で販売、6%はNAFTA加盟国のカナダ、メキシコで販売した。残り50%強(43万台弱)はNAFTA域外に輸出しており、VDAは米国が独メーカーの重要な生産・輸出拠点になっていることを強調した。

ドイツから米国への輸出台数は約50万台で、13年に比べ約16万台減少した。販売市場での現地生産を拡大する独メーカーの戦略を反映したものだと説明している。

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