ドイツの消費者の多くは商品分野によって実店舗とネットショップを使い分けていることが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。Bitkomは14歳以上のネットユーザーを対象に「実店舗よりもネットショップで購入する商品は次のどの分野ですか」と質問。回答が最も多かったのはDVDやCDなどの娯楽ソフトで、54%に上った。これに書籍が50%、テレビやコンピューターなどの電気製品が43%、衣料品・靴・アクセサリーが40%で続いた。
一方、食料品・飲料については「実店舗で購入する」との回答が87%に達した。香水・ドラッグストア商品も55%と多い。
Bitkomのベルンハルト・ローレーダー専務理事は、消費者はどこで商品を購入するのが最も良いかを良く調べて知っていると指摘。ナビ機器やカメラなどの電気製品は価格比較サイトで透明性が高いことから、ネット購入が好まれやすいとの見方を示した。
実店舗販売では鮮度や実物の確認のほか、プレゼンテーションが大きな意味を持つと指摘。小売業者が成功するためにはネットと実店舗のそれぞれの強みを踏まえて、両チャンネルをともに活用することが重要だと強調した。