輸入物価6年来の高い伸びに、17年は3.8%

ドイツ連邦統計局が29日発表した2017年の輸入物価指数は前年比3.8%増となり6年来の高い伸びを記録した。物価の上昇は5年ぶり。同物価に占める比重が35%と最も高い中間財が5.1%、同比重13%のエネルギーも18.9%上昇し、全体を強く押し上げた格好だ。エネルギーを除いた輸入物価の上げ幅は2.2%だった。

中間材では鉄鉱石が33.4%、非鉄金属鉱石が22.4%上昇。粗鉄・鉄鋼・鉄合金と非鉄金属はそれぞれ20.8%、11.6%の高い伸びを記録した。化学原料も7.7%上昇している。電子部品は1.6%下落した。

エネルギーでは石炭が39.0%、原油が22.8%、石油製品が20.3%、電力が15.7%と2ケタ台伸びを記録。天然ガスも9.3%上昇した。

非耐久消費財は1.6%上昇した。牛乳・乳製品が15.7%、豚肉が10.3%高くなったのに対し、カカオは20.0%下落した。

農産物は1.0%上昇した。家畜・家畜由来の製品で上げ幅が12.1%と大きく、豚は16.1%、卵は15.2%に上った。生カカオは30.5%下落し、ヘーゼルナッツとアーモンドもそれぞれ11.4%、9.8%落ち込んだ。

耐久消費財は0.5%低下。投資財もマイナス0.4%となり、電算機器では下落幅が3.6%に上った。

17年の輸出物価指数は前年比1.8%増となり、2年ぶりに上昇へと転じた。

17年12月の輸入物価指数は前年同月比が1.0%増、前月比が0.1%増で、エネルギーを除いたベースではそれぞれ0.3%増、プラスマイナス0%だった。

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