V2Xで運転支援システムの機能向上、ボッシュなどが実証

自動車部品大手の独ボッシュは24日、車両とあらゆるものをつなぐ通信技術であるセルラーV2Xの共同実証試験で、先進運転支援システム(ADAS)の機能向上が確認できたと発表した。リアルタイムの通信により運転の安全性、効率が一段と高まったとしている。セルラーV2Xを欧州で利用したのは同試験が初めて。

ボッシュは最新の通信技術を用いたセルラーV2Xの実証試験を昨年2月から中国メーカー華為技術、英通信大手ボーダフォンと共同で独南部のアウトバーンA9号線で実施している。これまでに、設定速度を維持しながら車間距離を保つ「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」機能などをテスト。他の車両の車線変更や前方車両の急ブレーキへの対応能力がセルラーV2Xを用いない場合に比べて改善することを確認した。テストでは車両のスピード、位置、車線変更情報が各試験車両から半径320メートルの圏内でリアルタイムに伝達される。

ボーダフォンはテスト区間に通信網を敷設、華為技術は車両に無線通信モジュール、基地局に通信機器を提供。ボッシュは通信モジュールと車載ソフトウエアを統合するほか、現地で測量を実施している。

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