ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が8日発表した2017年12月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を0.6%下回った。減少は2カ月ぶり。建設業が1.7%減、製造業が0.7%減と振るわなかった。エネルギー業は1.4%増となり前月の5.3%減から改善した。
製造業では投資財の下落幅が最も大きく、2.6%に達した。消費財は0.5%減で、中間財は1.5%増加した。
17年第4四半期(10~12月)の鉱工業生産指数は前期(7~9月)比で0.7%増加した。製造業は自動車業界で生産減となったものの、機械業で増加。全体で0.9%の伸びを確保した。建設業は1.0%落ち込んだ。
経済省は第4四半期の鉱工業生産伸び率が第1~第3四半期を大幅に下回ったとしながらも、生産の拡大基調は続いていると指摘。12月の製造業新規受注が大きくのびたことと、景況感が良好なことを踏まえ、製造業では今後も力強い景気が期待できるとの見方を示した。