日本バイリーンは7日、自動車用フロアマット製造の独ハンス・グラス(Hanns Glass)を買収することで合意したと発表した。当該事業のグローバル展開を拡大することが狙い。買収金額は公表していない。独カルテル当局の承認を経て、買収手続きが第2四半期前半に完了すると見込んでいる。
ハンス・グラスはミュンヘン近郊のグラフィンに本社を置く企業。自動車用フロアマットの品質とサービスに定評があり、欧州の自動車メーカーに製品を供給している。グラフィンと独パーダーボルン、モウーゼルヴィッツ、チェコのチェブに生産拠点を持つ。従業員数は260人で、昨年は約3,100万ユーロを売り上げた。
日本バイリーンは現在、米国、メキシコ、日本、中国、タイの計5カ所に自動車用フロアマットの生産拠点を持つ。今回の買収により、米国、中国に工場を持つ欧州自動車メーカーや、欧州の日系自動車メーカー向け事業を強化する。