自動車燃料で価格低下、1月の下げ幅0.5%に

ドイツ連邦統計局は14日、1月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.6%、前月比がマイナス0.7%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比0.9%増と伸び率が小さく、エネルギーを除いたインフレ率は1.7%だった。

エネルギーではガスが1.3%、自動車燃料が0.5%の幅で前年同月を下回り、足を強く引っ張った。暖房用灯油は5.5%の上昇で、電力も1.6%高くなった。

食料品は3.1%増となり、6カ月連続で3%以上の上げ幅を記録した。食用油脂が15.2%上昇。乳製品も10.3%高くなった。果物は8.3%増、野菜は5.7%減だった。

エネルギー、食料品以外の物品では新聞・雑誌(+5.1%)、たばこ(+4.5%)で上げ幅が大きかった。情報機器は2.0%、娯楽家電は1.4%、衣料品は0.9%の幅で低下した。

サービスは1.6%上昇した。上昇率が大きかったのは自動車整備・修理(4.0%)、医療サービス(2.5%)、介護サービス(2.1%)。電気通信は0.8%下落した。

前月比のインフレ率がマイナスとなったのは、比較対象の12月はクリスマスで一部商品の価格が大きく上昇していたため。1月はその反動が出て、パック旅行価格では下落幅が22.2%に達した。このほか、冬物バーゲンの影響で衣料品が7.3%、靴が3.3%低下した。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.4%、前月比がマイナス1.0%で、こちらも速報値と変わりがなかった。(下の表を参照)

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