蘭金融大手INGグループの独ネット銀行子会社INGディバ(フランクフルト)は19日、独フィンテック企業レンディコ(Lendico)を買収する計画を明らかにした。中小企業向け事業を強化する狙い。買収計画をすでに独連邦カルテル庁に提出しており、承認後に子会社化する考えだ。買収金額は明らかにしていない。
レンディコはスタートアップ企業専門の独投資会社ロケット・インターネットが2013年に設立した企業で、資金の借り手と貸し手をネット上で仲介するマーケットプレイス・レンディング事業を展開している。現在は過半数株を英ヘッジファンドのアローグラスが保有。ロケット・インターネットの出資比率は50%未満となっている。
レンディコは当初、消費者を借り手とするマーケットプレイス・レンディング事業を展開してきた。アローグラスが経営権を握った昨年からは中小企業向けの融資仲介も行っている。