独銀最大手のドイツ銀行(フランクフルト)が投資銀行部門で人員削減を実施するもようだ。ブルームバーグ通信が報じたもので、同行はコメントを控えているものの、他のメディアもその後、同様の報道を行っており、リストラを行う可能性は高いとみられる。
メディア報道によると、同部門の行員1万7,000人のうち最大500人を整理する。第一段階として主要拠点のニューヨークとロンドンで250人を削減。その後さらに250人を上乗せする。第二段階のリストラでは本社所在地フランクフルトも小規模ながら対象になるという。
ドイツ銀は経営状態が悪く、2017年12月期には4億9,700万ユーロの純赤字を計上。3期連続の赤字となった。それにもかかわらず投資銀行部門の行員向けに総額10億ユーロのボーナス支給方針を打ち出したことから、政治家などの批判を受けた。また、コスト削減に取り組んでいるにもかかわらず17年10-12月期(第4四半期)に経費が膨張したことから、投資家の風当たりも強くなっている。