電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は22日、電池製造の全分野をカバーするソリューションを世界各地で開催される見本市で提示していく計画を明らかにした。自動車の電動化や再生可能エネルギーの蓄電など電池利用の大幅な拡大が今後、見込まれることから、ハードウエアからソフトウエアに渡る包括的なポートフォリオを武器にして電池メーカーに販売攻勢をかけ、需要を取り込んでいく考えだ。
生産計画・設計ソフト、オートメーション、駆動技術、産業機器の通信ネットワーク、クラウド分野の幅広いソリューションを提供。電池セルのデザインから製造プロセスの計画、エンジニアリング、生産、サービスまでの価値創造プロセスを顧客メーカーが最適化できるようにする。電池製造業界で求められている製品化に要する時間の短縮、需要の拡大に速やかに対応できる工場設計、電池を調達する顧客のニーズへの柔軟対応、新たな用途に対応した品質の確保、歩留まりの向上を重視している。
シーメンスは東京の国際二次電池展(2月28日~3月2日)を皮切りに見本市攻勢を展開していく。東京以外では独ハノーバー国際産業技術見本市(4月23日~27日)、欧州バッテリーショー(5月15日~17日)、中国国際電池技術展示会(5月22日~24日)、北米バッテリーショー(9月11日~13日)、韓インターバッテリー(10月10日~12日)に出展する。