半導体大手の独インフィニオン(ミュンヘン)は26日、炭化ケイ素(SiC)ウエハーを米クリーから長期調達する契約に調印したと発表した。同社が重視する車載・産業用半導体の分野でSiC半導体の重要性が高まっていることから、基板材料の安定確保体制を確立し、顧客ニーズに対応できるようにする。
SiCウエハーは半導体で幅広く使用されているシリコンウエハーに比べて耐熱性や耐電圧性に優れ、省エネ性能も高い。このため次世代のパワー半導体の有力な基板材料と目されている。インフィニオンは直径150ミリのSiCウエハーをクリーから調達する。