ブロックチェーンが重要テーマとして急浮上

分散型台帳技術のブロックチェーンが情報通信業界のテーマとして重要性を増している。独情報通信業界連盟(Bitkom)が業界企業を対象に今年の重要テーマを尋ねたところ、ブロックチェーンとの回答は26%に上り、前年の11%から2倍以上に拡大。テーマランキングで7位に付け、初めてトップテン入りを果たした。Bitkomのアッヒム・ベルク会長は、「ブロックチェーンは現在すでに金融取引の安全性を高めている」と述べたうえで、同技術を公証人なしの証明・認証やサプライチェーンの透明化など他の分野にも幅広く投入できると指摘。将来性の高さを強調した。

自然言語を理解して学習・予測するコンピュータ技術である「コグニティブ・コンピューティング」を重要テーマとする回答も前年の21%から26%へと増加し、ブロックチェーンと並ぶ7位に入った。

重要テーマとして最も回答が多かったのはITセキュリティで67%に上った。2位はクラウド(61%)、3位はIoT(48%)、4位はインダストリー4.0(47%)、5位はビッグデータ(43%)、6位はデジタル・プラットフォーム(33%)で、9位はエンタープライズコンテンツ管理(25%)、10位はモバイルアプリ/モバイル・ウエブサイトだった。

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